中でも、今年4月にバヒド・ハリルホジッチ監督(66)の解任を受け、急きょ就任した西野朗監督(63)の手腕が光った。ハリル・ジャパンで縛られていた選手の自主性を解放。大会まで2か月と短期間で、チームとして守備のスイッチを入れるタイミングや位置、攻撃の形などを選手との対話から決めていった。
そのチームを勢いに乗せたのは、エースFW大迫勇也(28)=ブレーメン=だった。10人のコロンビア相手に追いつかれて迎えた後半28分。CKを頭で合わせ勝利に貢献。08年度の全国高校サッカー選手権で対戦した相手選手が、当時の大迫のプレーに「半端ない」と脱帽した発言も再注目され社会現象となった。得点こそ1点にとどまったが、全4試合に出場し、西野ジャパンに欠かせない1トップとして躍動した。