サッカーでは、前人未到の3年連続得点王に輝いた大久保が2年連続3度目の受賞。吉報を聞き「今年のスポーツ界を象徴する人が選ばれる賞。2年連続で受賞できるなんて、本当に光栄」と笑顔から白い歯がこぼれた。
昨季同様、今季も話題を独占した。開幕から得点を重ね、5月にはJ1通算得点でカズ(三浦知良)超えを果たし、カズダンスを披露。リーグ最終節仙台戦では今季23得点目を奪い、文句なしの3年連続キングに輝いた。J1歴代通算得点でも元日本代表FW中山雅史(48)=沼津=とFW佐藤寿人(33)=広島=の157点まであと1点に迫るなど、サッカー界を盛り上げ続けた。
10月には、莉瑛夫人(32)が流産による胞状奇胎と診断された。「妻を勇気づけよう」とし、息子3人ともに丸刈り姿を披露。家族一丸となって困難に立ち向かう愛情は、サッカーの枠を超えて大きな反響を呼んだ。
昨年の表彰式では“同級生”のプロボクシングの山中と意気投合。「今年も、他競技の超一流選手と交流できるのは楽しみ」と胸を躍らせた。
◆大久保嘉人(おおくぼ・よしと) 1982年6月9日、福岡・苅田町生まれ。33歳。サッカーは小学1年から。長崎・国見高時代にインターハイ、国体、選手権3冠。2001年C大阪入団。マジョルカ(スペイン)、C大阪、神戸、ヴォルフスブルク(ドイツ)、神戸を経て13年から川崎。J1通算338試合156得点。代表通算60試合6得点。家族は妻と3男。170センチ、73キロ。