飛躍の1年の最後に“ごほうび”が待っていた。受賞の知らせを耳にした菊地は「これまで他競技の方々と一緒に表彰されるような賞をもらったことがなかったので、うれしいです」と愛らしい笑顔を見せた。
昨オフ、男子の谷口徹の合宿に参加。元賞金王からパッティングのアドバイスを受け、一気に安定感が増した。4月のKKT杯バンテリンレディスでプロ初優勝。8年目で悲願を達成すると、その後も優勝争いの常連に。今季は35試合で予選落ちがわずか3度。トップ10入りは14試合を数えた。「アプローチとパターが安定したので成績につながった」と胸を張った。
賞金ランクは8位。12年にフレッシュ賞を受賞した森田理香子は翌年、賞金女王に輝いた。「縁起のいい賞ですね。どんどんあやかりたいです」。2016年は女子ゴルフ界のトップを目指す。
◆菊地絵理香(きくち・えりか) 1988年7月12日、北海道・苫小牧市生まれ。27歳。6歳でゴルフを始め、中学2年頃から本格的に取り組む。東北高に進み、2008年夏の全国高校選手権では個人、団体の2冠。同年プロテストに合格。15年4月のKKT杯バンテリンレディスで初優勝。157センチ、52キロ。家族は両親と姉2人。次女の姉・明砂美もプロゴルファー。