タイトル尽くしとなったシーズンの最後に、もう一つ新たな勲章が加わった。報知プロスポーツ大賞の受賞が決まった山田は「たくさんの方に選んでいただいてうれしく思います。リーグ優勝もできましたし、いい年になりました」と語った。
今季は、まさに「哲人イヤー」だった。プロ5年目の今季は、打率3割2分9厘、38本塁打、100打点、34盗塁をマーク。目標に掲げていたトリプルスリー(3割、30本、30盗塁)だけではなく、史上初となる本塁打王と盗塁王を同時に達成した。日本シリーズではソフトバンクの前に敗れたが、14年ぶりのリーグ優勝に導いたのは、間違いなく山田のバットだった。
侍ジャパンでも11月の国際大会「プレミア12」では3番を任され、チームの主軸として活躍した。「プロ野球界を盛り上げていけるように、もっともっと活躍したい」。23歳は、球界の顔の自覚も十分だ。