乾杯用の飲み物を自分から周囲に勧める腰の低さは、いい人そのものだった。西村は11月の日本プロ選手権(東京ドーム)で1シリーズ(3ゲーム)900点満点を達成。日本ボウリング協会が前人未到の記録をギネスに申請中だが「狙っても出せない記録なので…」と、謙虚にツキがあっただけだと話した。
一流プロスポーツ選手たちと肩を並べての受賞。記録に次いで期待するのは、ボウリングが注目されることだ。「誰にでも手軽にできるボウリングのいいところ。これでもっと皆に知られていくといいと思います」注目を浴びる来年は、悲願の国内公式戦初タイトルを狙うつもりだ。
昨年の有馬記念では約100万円もうけたほど、この1年はツキがある。今年の◎は「タップダンスシチー」と断言。ギネス男のツキにあやかるなら今がチャンスか!?
◆西村了(にしむら・りょう) 1969年11月17日、広島市生まれ。34歳。ボウルメート京橋所属。私立広島城北中1年からボウリングを始める。広島城北高卒業後、プロテスト受験。今季アベレージは218(日本プロ協会4位)、獲得賞金は191万7000円(同8位)で、ともに過去最高位。175センチ、81キロ。