打率3割4分で初の首位打者取りに成功し、この日の受賞に輝いたばかりか、ベストナイン、ゴールデングラブも受賞。自己最高のだった今季を超えるには、フルセットの末ダイエーに敗れた頂上決戦の雪辱を果たすしかない。
「今年は悪かったので、4月の入り方が重要。ロケットスタートが切れれば、気分的にも余裕を持ってやれる」不動の先頭打者として、今年は球団新記録となる7度の初回先頭打者アーチをかけた。だが、4月終了時では打率2割8分7厘、1本塁打、12打点どまり。来季は岡田監督の1年目だけに、開幕ダッシュを最重要視する。
シーズン終盤に左肩を痛めたこともあり、年明けの1月12日からは高知・安芸で、浜中らリハビリ組と始動する。「本格的な打撃練習はキャンプから。慎重にやりますよ」現状に満足しない新選手会長は、マイペースでさらに上のレベルを目指す。
◆今岡誠(いまおか・まこと) 1974年9月11日、兵庫県生まれ。29歳。PL学園から東洋大を経て、96年ドラフト1位で阪神入団。プロ6年目の昨シーズンに打率3割1分7厘をマークして、素質が開花。今季は打率3割4分で、首位 打者のタイトルを獲得した。家族は梨恵夫人(24)と1男。185センチ、85キロ。右投右打。