女子ゴルフ部門では、イ・ボミが選ばれた。外国人選手ではト阿玉(1985、86年)に続く2人目の受賞。3勝を挙げてシーズン終盤まで賞金女王争いを演じた活躍と、抜群のルックスで人気面でもツアーの中心を担った点が評価された。
抜群の安定感だった。日本ツアー参戦4年目の今季は、途中棄権を除く30戦すべて予選を通過して10位以内が17度。開幕当初から同じ韓国のアン・ソンジュ(27)と賞金レースを引っ張った。最終的に賞金ランクは3位まで後退したものの、10月半ばまで首位を守って盛り上げた。年間獲得賞金は過去最高の1億1978万3686円。充実の1年となった。
愛らしい笑顔がトレードマーク。母国では「スマイル・キャンディー」の愛称で親しまれ、私設ファンクラブの会員数は2000人に迫る。常に大勢のギャラリーを引き連れ、大歓声を浴び続けた。協会関係者も「外国人選手でこれだけファンが多い選手は記憶にない」と驚くほどだった。
先月末に最終戦を終えたばかりだが、すでに視線は来季へ向いている。「また賞金女王を狙って頑張ります」と誓った。
◆イ・ボミ 1988年8月21日、韓国・水原市生まれ。26歳。12歳でゴルフを始める。2007年にプロ転向し、10年に韓国ツアーで3勝を挙げて賞金女王に輝く。翌11年から日本ツアーに参戦し、12年ヨコハマタイヤPRGRレディスで初優勝。同年LPGAツアー選手権リコー杯でメジャー初制覇を果たした。日本ツアー通算8勝。158センチ、56キロ。