【2013年】女子ゴルフ 宮里美香

宮里美香(右)に副賞を贈呈する昭和シェル石油株式会社執行役員副社長・亀岡剛氏(中)(左は昭和シェル石油イメージパーソナリティ・遠藤恭葉) 宮里美香(右)に副賞を贈呈する昭和シェル石油株式会社執行役員副社長・亀岡剛氏(中)(左は昭和シェル石油イメージパーソナリティ・遠藤恭葉)
 38回目を迎えた報知新聞社制定「2013報知プロスポーツ大賞」の表彰式が12月26日、東京ドームホテルで行われた。3年ぶり2度目の受賞となった宮里美香は、黒のシックなワンピース姿で式典に花を添えた。フィギュアスケート女子を初めて観戦し「魅せて勝つこと」の大切さを実感。刺激を胸に来季、米ツアーの5大メジャー初制覇に挑むと誓った。

 知人の紹介で23日、さいたまスーパーアリーナでフィギュアスケートを観戦。全日本選手権女子フリー。4年に1度の五輪切符のかかった独特の緊張感の中、浅田真央、鈴木明子らが高い技術と豊かな表現力で観客を魅了した。「リンクの観客と一体となった中で、4分間滑るのが印象的な光景でした。真央ちゃんの華麗な演技にすごく感動した。鈴木さんの演技途中での、気持ちのこもったガッツポーズにも心を動かされました。観客の前でプレーするゴルフとも重なる部分が自分の中ではあって、刺激になりましたね」

 この日の表彰後、沖縄・那覇市に帰省。短いオフを過ごして30日には米国に渡り、2月のホンダLPGAタイランド(タイ)から来季を始動予定。1月半ばからは、同郷の後輩で今季国内2勝を挙げた比嘉真美子(20)と初めて米国内で合同合宿も行う。9月のメジャー最終戦、エビアン選手権では初日、2日目と首位を走った。「優勝争いを経験できたのは大きい。メジャーを取るためにショートゲームを重点的に磨きたい。真美子との合宿も刺激になります」

 10月の日本女子オープン最終日。5打差の独走態勢からスタートしながらも前半40と崩れ、最終18番で劇的な“サヨナラバーディー”で優勝。ファンを魅了した。「あの8メートルのバーディーパットで感動を与えられたので、今度は米国のメジャーで達成できたら。5つのメジャーをしっかり戦い抜きたい」と美香。魅せるゴルフで、日本女子2人目のメジャータイトルをつかむ。

 ◆宮里美香(みやざと・みか)  1989年10月10日、沖縄・那覇市生まれ。24歳。7歳からゴルフを始める。2004年、日本女子アマを史上最年少の14歳で優勝。08年、興南高卒業後に渡米。同年12月に米女子ツアーの予選会で翌年のシード権を獲得し、プロ宣言。日本ツアーを飛び越して09年から米ツアーに本格参戦。12年、セーフウェイクラシックで初優勝。日本ツアーでは日本女子オープンの2勝。160センチ、55キロ。

◆2013年プロスポーツ大賞受賞者

部門 受賞者 所属 年齢 受賞回数
野球(セ・リーグ) 阿部慎之助 巨人 34 3
野球(パ・リーグ) 田中将大 楽天 25
男子ゴルフ 松山英樹 東北福祉大 21
女子ゴルフ 宮里美香 NTTぷらら 24 2
大相撲 白鵬翔 宮城野部屋 28 4
ボクシング 山中慎介 帝拳 31 2
特別賞 佐藤真海 サントリー 31
フレッシュ賞 則本昂大 楽天 22

ページトップ