知人の紹介で23日、さいたまスーパーアリーナでフィギュアスケートを観戦。全日本選手権女子フリー。4年に1度の五輪切符のかかった独特の緊張感の中、浅田真央、鈴木明子らが高い技術と豊かな表現力で観客を魅了した。「リンクの観客と一体となった中で、4分間滑るのが印象的な光景でした。真央ちゃんの華麗な演技にすごく感動した。鈴木さんの演技途中での、気持ちのこもったガッツポーズにも心を動かされました。観客の前でプレーするゴルフとも重なる部分が自分の中ではあって、刺激になりましたね」
この日の表彰後、沖縄・那覇市に帰省。短いオフを過ごして30日には米国に渡り、2月のホンダLPGAタイランド(タイ)から来季を始動予定。1月半ばからは、同郷の後輩で今季国内2勝を挙げた比嘉真美子(20)と初めて米国内で合同合宿も行う。9月のメジャー最終戦、エビアン選手権では初日、2日目と首位を走った。「優勝争いを経験できたのは大きい。メジャーを取るためにショートゲームを重点的に磨きたい。真美子との合宿も刺激になります」
10月の日本女子オープン最終日。5打差の独走態勢からスタートしながらも前半40と崩れ、最終18番で劇的な“サヨナラバーディー”で優勝。ファンを魅了した。「あの8メートルのバーディーパットで感動を与えられたので、今度は米国のメジャーで達成できたら。5つのメジャーをしっかり戦い抜きたい」と美香。魅せるゴルフで、日本女子2人目のメジャータイトルをつかむ。
◆宮里美香(みやざと・みか) 1989年10月10日、沖縄・那覇市生まれ。24歳。7歳からゴルフを始める。2004年、日本女子アマを史上最年少の14歳で優勝。08年、興南高卒業後に渡米。同年12月に米女子ツアーの予選会で翌年のシード権を獲得し、プロ宣言。日本ツアーを飛び越して09年から米ツアーに本格参戦。12年、セーフウェイクラシックで初優勝。日本ツアーでは日本女子オープンの2勝。160センチ、55キロ。