【2010年】女子ゴルフ 宮里美香
報知新聞社の岸洋人代表取締役社長（左）からトロフィーを受ける女子ゴルフの宮里美香
初受賞の宮里美香は白いワンピースに身を包み、紅一点で会場に花を添えた。親交のある巨人・長嶋茂雄終身名誉監督（７４）が書いた「野球は人生そのものだ」を最近読んだことを明かし、来季はミスターイズムで米ツアー１勝と賞金ランクトップ１０を目指すことを誓った。
長嶋監督の現役時代を知らない美香。数々の伝説を耳にはしていたが、改めてそのプロ意識に驚き感銘を受けた。
「観客をどう楽しませるかとか、いつもプロとしてお客さんのことを一番に考えていたんだなあって。私たちもファンあってのプロゴルファー。せっかく見に来てくれるんだから楽しんでほしいし、バーディーを取って喜んでもらえたらうれしい」
２位に６打差をつけて日本初優勝を飾った１０月の日本女子オープンが大きな転機となった。「感動したとか、元気をもらったっていう声が届いて、すごくうれしかった」。より多くの人に、プロとして魅せるゴルフを届けたいという気持ちが大きくなった。
主戦場とする米ツアーでも２度３位に入り約６０万ドル（約５４００万円）を稼ぎ、賞金ランクは昨年の４９位から１７位と躍進。初勝利は「もうすぐだと思う」と言い切れるところまで来た。「一歩ずつ進んで、２５、２６歳でＮＯ１になりたい。そのためにも来年は前半戦から勢いよくいきたい」。１７日にはミスターが発起人を務める祝勝会が都内で開かれる。大先輩からパワーをもらい、来季は米ツアーで勝つ、勝つ、勝～つ！
◆宮里美香（みやざと・みか） １９８９年１０月１０日、沖縄県生まれ。２１歳。８歳からゴルフを始め、０４年の日本女子アマを史上最年少の１４歳８か月で制覇。日本ジュニア（０４、０６、０７年）、世界ジュニア（０６年）など数々のアマタイトルを獲得し、０９年から米ツアーでプロデビュー。今年１０月の日本女子オープンで日本ツアー初優勝。１６０センチ。家族は両親。