今季33本塁打で、巨人・王貞治(現ソフトバンク球団会長)以来48年ぶりとなる22歳での本塁打王に輝いた。西武・中村が右ひじ痛で長期離脱していたことも追い風になり、ベストナインに続く3冠目。来季目標を書くパネルには「本塁打王、日本一」。2年連続のキングとともにチームを頂点に導くことを誓った。
「運も良かった。普通に打てば中村(剛也)さんは40本くらい打つと思う。何とか食らいついて、追い越したい」。すでに岡田監督から来季の4番に指名され、高いレベルで切磋琢磨(せっさたくま)して真のキングに上り詰めるつもりだ。
受賞者席では石川遼から「なぜ名前変えたんですか」と素朴な疑問をぶつけられ「監督と一緒(の名字)やから」と説明。記念撮影では並んだ白鵬に「でかいな」と言われ、恐縮しながらも交流を楽しんだ。トップアスリートらのパワーを肌で感じ「来年はCSじゃなくて日本一を目指してやっていきたい」と、よりいっそうの決意を込めた。
◆T―岡田(Tおかだ) 1988年2月9日、大阪府吹田市生まれ。22歳。履正社高から05年高校生ドラフト1巡目で入団。昨年はウエスタン・リーグで本塁打と打点の2冠王。岡田監督の発案で公募により今季から登録名を「T―岡田」に変更。33本塁打で初の本塁打王に輝いた。通算175試合、打率2割5分4厘、40本塁打、109打点。186センチ、104キロ。左投左打。来季年俸は5800万円。独身。