【2000年】男子ゴルフ 片山晋吾
佐竹正价昭和シェル石油常務取締役（左）からガソリン１０００リットル分の目録を受け取る片山
片山は会場入り前、乗っていた高級外国車の前後左右をパトカー４台に取り囲まれた。実は１１月に自宅でナンバープレートを盗まれ、盗難届を提出。２０日に届いたばかりの新しいナンバープレートをつけたが、盗難車に間違われたのだ。誤解を解くのに約２０分の足止めを食い、表彰式にはギリギリで間に合った。
そんなイライラは初受賞の喜びで吹き飛んだ。「頑張れた結果だからうれしい。プロが頑張るのは当たり前。その上で来年はさらに頑張る」何より、あこがれの長嶋、王両監督と同じ場に立ったことがうれしかった。「これにあやかりたい」と来年の活躍を誓うと、１億７７１１万６４８９円を稼いだ賞金王は２２日まで発売の年末ジャンボ宝くじを買いに走り、庶民派の顔ものぞかせていた。
◆片山晋吾（かたやま・しんご） １９７３年１月３１日、茨城県下館市生まれ。２７歳。実家がゴルフ練習場だったことで３歳で始める。日大時代は９４年日本学生など日本アマ以外の日本タイトルを総なめし、アマ３３冠。９５年プロテストに一発で合格し、９８年サンコーグランドサマーでツアー初優勝。通算７勝。家族はみち代夫人（２９）。１７２センチ、７２キロ。血液型Ｂ。