世界体操日本勢女子の金メダルは、1954年大会で平均台を制した田中(現姓・池田)敬子以来63年ぶり。「(10月中旬の帰国後は)注目されているのを実感する期間になった」と話す“ゴムまり娘”。名実ともに日本女子のエースに成長した。
3年後の東京五輪も視界にとらえた。体操は採点競技だけに、「ここで取っておくことで、五輪でも評価してもらえる。調子を落とさずにやれれば、メダルを取れると思っている」。金メダリストの看板は、審判員に訴えかける何よりの実績となる。今週末に行われる豊田国際(9~10日、愛知)が今季最終戦。「豊田でも失敗しない演技を見せられたら」と意気込む金メダリストの舞いに注目だ。
◆村上茉愛(むらかみ・まい) 1996年8月5日、神奈川・相模原市生まれ。21歳。2歳から競技を始め、池谷幸雄体操クラブ入り。2015年に日体大へ進み、16年リオ五輪団体総合4位。17年世界選手権種目別床運動で、世界選手権の日本勢女子としては63年ぶりとなる金メダルを獲得した。148センチ、48キロ。