【2008年】男子ゴルフ 片山晋呉

片山(右)のテンガロンハットをかぶせてもらい、ご機嫌の遠藤 片山(右)のテンガロンハットをかぶせてもらい、ご機嫌の遠藤
 片山は、小笠原の目力に共感した。「僕は打者で一番好きなのが小笠原さん。ホームランを打って一塁に走る時の『どうだ』っていう目つきが好きなんです。ああいう表情をする選手はいないですからね」巨人の主砲とは今回が初対面。隣の席で食事をともにし、ゴルフ談議に花を咲かせた。自身もここぞの場面では鋭い目つきで集中力を極限まで高める。「こういう場所に出ることは大事ですからね」と超一流同士の交流に収穫を見いだした。

 今季は史上7人目の永久シード選手となり、2年ぶり5度目となる賞金王の座も奪回した。今月下旬には来年のマスターズの招待状が届く予定。試合勘を維持するため、来季はアジアツアーのマレーシアオープン(09年2月12~15日)から出場し、米ツアーも含めマスターズまでに4試合程度出場する。例年1月31日の誕生日に開催する賞金王祝賀会も「やらないかもしれない」とゴルフ一本に専念する。

 報知プロスポーツ大賞は今回で4度目の受賞。今年の受賞者の中では最多で、男子ゴルフでも尾崎将司と中嶋常幸の6回に次ぐ多さと、すでに常連の風格が漂う。「石川遼君という若い力が出てきましたが、僕もまだ負けないところを見せられた。来年もここでスピーチしたいですね」日本の王座は、そう簡単には譲らない。

 ◆片山晋呉(かたやま・しんご) 1973年1月31日、茨城・下館市(現筑西市)生まれ。35歳。2歳からゴルフを始め、日大時代はアマ33冠に輝く。95年にプロ入りし、98年のサンコーグランドサマーで初優勝。今季は日本オープンで通算25勝を達成し、永久シード権を獲得。5度目の賞金王に輝いた。ツアー通算26勝。171センチ、73キロ。

◆2008年プロスポーツ大賞受賞者

部門 受賞者 所属 年齢 受賞回数
野球(セ・リーグ) 小笠原道大 巨人 35
野球(パ・リーグ) 岩隈久志 楽天 27
男子ゴルフ 片山晋呉 神奈川クリニック 35 4
女子ゴルフ 古閑美保 キリンビバレッジ 26
大相撲 白鵬翔 宮城野 23 2
ボクシング 長谷川穂積 真正 28 3
Jリーグ 遠藤保仁 G大阪 28
特別賞 三浦皇成 JRA 18 -

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