“春男”として3月開催の国際大会に大きな自信を見せた。「自分は春先、調子がいいんです。例年より20日ぐらい早く始動すれば、何も心配ないと思います」近鉄時代、15勝で最多勝を獲得した04年は、開幕9連勝で波に乗った。21勝を達成した今年も3、4月で4勝1敗と好成績。来年ももちろん、スタートダッシュを決めるつもりだ。
原監督から事前に渡されていた手紙に、胸を打たれた。「とても熱い内容でした。ぜひ、チームに貢献したいです。WBC(に出たい)という気持ちは、ずっと持っていましたから」今夏、北京五輪の代表もれも発奮材料になったという岩隈。サムライ精神は、早くも右腕の中に芽生えている。
◆岩隈久志(いわくま・ひさし) 1981年4月12日、東京都生まれ。27歳。99年ドラフト5位で堀越高から近鉄に入団。04年に15勝2敗で最多勝、最優秀投手のタイトルを獲得。05年、球団合併に伴い楽天に移籍。故障に悩まされたが、08年は両リーグ23年ぶりの21勝(4敗)を挙げるなど投手3冠。家族は妻と1女。190センチ、77キロ。右投右打。