三浦は、5歳で騎手を目指し、トランポリンや水泳などの英才教育を受けてきた。長谷川も同じ。小学校2年の時から、父親とともにプロボクサーになるためのトレーニングを積んだ。境遇は非常に似ている。
競馬もボクシングも個人競技で、減量がつきまとうのも同じ。長谷川から吸収することは多い。表彰式が終わると、電話番号とメールアドレスを交換。防衛戦を生で観戦したいという希望も、かなうことになりそうだ。
19日は、三浦にとって19回目のバースデー。16日に誕生日を迎える長谷川とともにケーキで祝福され、いっそう思い出に残る一日になった。「(今日の)プロスポーツの先輩の方々は、みんなオーラがある。自分も、オーラが出るような選手になりたい」。あこがれの格闘家から刺激を受けたスーパールーキーは、競馬の世界にとどまらず、プロスポーツ界の「顔」へと飛躍することを誓った。
◆三浦皇成(みうら・こうせい) 1989年12月19日、東京・練馬区生まれ。18歳。JRA・美浦・河野通文厩舎所属。今年3月に騎手デビュー。10月25日の福島競馬1Rで70勝目をマークし、武豊の新人最多勝記録を21年ぶりに塗り替えた。15日現在、747戦89勝。身長162センチ、体重46キロ。血液型O。