打率3割2分7厘、40本塁打、125打点と、37歳にして自己最高の数字を残した。2年ぶりセ・リーグ制覇に貢献し、MVPを獲得。それでも「チャンピオンチームなのは、今年で終わり。来年は今年以上の成績を収めて、日本一になりたい」余韻に浸ることなく、視線を来季に向けた。
連覇へ最強のパワーをもらった。表彰式前の控室では、横綱・朝青龍とガッチリ握手を交わした。「いい記念になった。ああいう出会いを大切にしたい」と少年の顔に戻った。さらに、闘争心をかきたてられたのか、31日の「K―1 Dynamite!!」への参戦もぶち上げた。「キヨさん(清原)も行くんでしょ。オレも行って、リングで暴れようかな」とはしゃいだ。
新年は元旦から練習を開始。メモリアル・イヤーをスタートさせる。“世界一”と日本一をひっさげ、来年もこの舞台に立つつもりだ。
◆金本知憲(かねもと・ともあき) 1968年4月3日、広島県生まれ。広陵高から東北福祉大を経て、91年ドラフト4位で広島入団。2000年には「3割・30本塁打・30盗塁」を達成。02年オフ、阪神にFA移籍。翌年のリーグ優勝に貢献した。04年には701試合連続フルイニング出場のプロ野球新記録を樹立し、現在も更新中。180センチ、87キロ。右投左打。家族は妻と1女。