各部門での受賞者から受けた刺激が、早くも来年の戦いに挑む横綱のモチベーションを高めた。まずは、ボクシング、川嶋との初対面。目が合うなり、本能的に拳を突き合わせてみた。来年1月3日の世界戦に挑む川嶋が「今度は相手が強いんですよ」と言うと「自信をもたなきゃあ!(王座奪取した)徳山戦を見て本当にスゴイ人だな、と思いましたよ」と活を入れた。
宮里藍と会うと、最近はまっているゴルフの話題に目を輝かせた。日本に留学中の妹・イチカ(明徳義塾高3年)も高校ゴルフ部で奮闘中。「今度、妹と一緒に教えて下さいよ」とレッスンを申し込んでいた。
来年初場所(1月9日初日・両国国技館)に向けて、すでに13日から始動。全6場所制覇を達成して来年もまたこの壇上に帰ってくる。
◆朝青龍明徳(あさしょうりゅう・あきのり) 本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ。1980年9月27日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。24歳。高砂部屋。97年に来日し、高知・明徳義塾高に相撲留学。99年初場所、初土俵。2001年初場所、新入幕。昨年初場所後に横綱昇進。今年初場所から夏場所5日目まで記録した35連勝は歴代単独5位。家族はタミル夫人(24)、長女・イチンホルロちゃん(1歳7か月)。184センチ、139キロ。