念願の松井秀との初対面では興奮気味。186センチで自分より1センチ高い松井秀を前に「僕より小さいのかと思っていたらもっと大きいんですねえ」と驚いた。2人で右の手のひらを合わせた時に「手の大きさは同じくらいですね」と声をかけると「いや、やっぱり手の厚さが違うよ」と返された。16日のJリーグアウォーズでプレゼンターとして最優秀選手賞を手渡した高原からは「大関とはいい所でばかり会う。幸運を運んできてくれる人ですね」と言われて照れた。
年明けとともにそれぞれ米国とドイツへ旅立つ2人が思い出させてくれたのは、99年9月にモンゴルから来日した日のことだ。「外国で頑張っているからこそ、モンゴルの人たちもみんな一生懸命応援してくれる。来て本当に良かったと思います」と振り返る。メジャーとブンデスリーガに挑戦する2人の活躍を見守りつつ、初場所で「綱取り」という新天地へと向かう。
◆朝青龍明徳(あさしょうりゅう・あきのり) 本名・ドルゴルスレン・ダグワドルジ。1980年9月27日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。22歳。高砂部屋。97年に来日し、高知明徳義塾高に相撲留学。99年初場所初土俵。2000年秋場所新十両、01年初場所新入幕。02年秋場所新大関。翌九州場所で初優勝。殊勲賞3回、敢闘賞3回受賞。得意は突き押し、投げ。185センチ、137キロ。独身。