【2011年】大相撲 琴奨菊和弘

大関に昇進した琴奨菊は、初の受賞となった 大関に昇進した琴奨菊は、初の受賞となった
 朗報を聞いた琴奨菊は「名誉ある賞をいただいて、本当にうれしいです。また頑張ろうという気持ちになりました」と初受賞の喜びを語った。

 飛躍の年だった。名古屋場所で失敗した初の大関取りに秋場所で再挑戦し、見事に昇進。年5場所すべて2ケタ勝利を挙げ、年間勝利数は白鵬の66勝に次ぐ55。名古屋、秋は2場所連続で横綱を撃破した。

 角界は2月に八百長問題が起こり、3月の春場所は中止に。しかも、大関・魁皇が名古屋場所限りで引退。人気も低迷するだけに、4年ぶりに誕生した日本人大関に大きな期待がかかる。「魁皇関がいて安心しきっていた部分があった。自分たちが相撲界を盛り上げていかないといけない」。九州場所後に大関に昇進した稀勢の里と、土俵を盛り上げる覚悟を示した。

 来年初場所は優勝額が掲げられるようになった1909年から初めて日本人力士が消える。「名を覚えてもらえる大関になりたい」という願いをかなえるため、日本人では06年初場所の大関・栃東以来、自身初の優勝をつかむ。

 ◆琴奨菊和弘(ことしょうぎく・かずひろ) 本名・菊次一弘。1984年1月30日、福岡・柳川市生まれ。27歳。佐渡ケ嶽部屋。高知・明徳義塾中に相撲留学し、3年時に中学横綱。明徳義塾高を経て2002年初、初土俵。04年名古屋、新十両。05年初、新入幕。07年春に新三役(関脇)。11年秋場所後に大関昇進。殊勲賞3回、技能賞4回。179センチ、174キロ。得意は左四つ、がぶり寄り。

◆2011年プロスポーツ大賞受賞者

部門 受賞者 所属 年齢 受賞回数
野球(セ・リーグ) 浅尾拓也 中日 27
野球(パ・リーグ) 内川聖一 ソフトバンク 29
男子ゴルフ 石川遼 パナソニック 20 3
女子ゴルフ 有村智恵 日本ヒューレット・パッカード 24
大相撲 琴奨菊和弘 佐渡ケ嶽 27
ボクシング 西岡利晃 帝拳 35 3
特別賞 なでしこジャパン - -
フレッシュ賞 沢村拓一 巨人 23

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