2007報知プロスポーツ大賞に選出された浦和の日本代表DF田中マルクス闘莉王(26)は19日夜、ブラジルへ出発直前の成田空港で受賞の喜びを爆発させた。今季は日本代表のDF陣の大黒柱に成長し、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初優勝とトヨタ・クラブW杯3位入賞に貢献するなど大活躍。「岡田さんは思っていた通りの人。プラスの話が聞けた」この日の表彰式は岡田武史新監督初の日本代表合宿のために欠席となった。賞は浦和・藤口光紀社長が代理で受けた。
一方、闘将は来季の飛躍の鍵に悲願の欧州移籍を挙げた。「欧州移籍するなら来年の夏が一番いい。僕も中途半端なことはできない。自分のサッカー人生にとって、何がいいのかいろいろ考えたい」と語った。闘莉王獲得に乗り出していたドイツ2部アーヘンはブッフバルト前監督更迭で白紙に。オファーを呼び込むためにも、まずは全治4週間の左太もも裏肉離れから全快を目指す。
◆田中マルクス闘莉王(たなか・まるくす・とぅーりお) 1981年4月24日、ブラジル・サンパウロ州生まれ。26歳。ブラジル・ミラソール所属の16歳のとき、千葉・渋谷幕張高の誘いを受け来日。卒業後にJ1広島入り。J2水戸在籍時の03年12月に日本国籍を取得。04年J1浦和へ移籍し、アテネ五輪出場。06年8月9日のトリニダード・トバゴ戦(国立)でA代表初出場。06年に浦和を初のJ1制覇に導き、JリーグMVPを受賞。今季は日本初のACL優勝に導いた。185センチ、82キロ。