大坂なおみウェア、ソールドアウト…全豪モデル・グッズも快進撃

全豪オープンテニスの女子シングルスで日本勢初の優勝が目前に迫っている大坂なおみ(21)が着用し、一般発売もしているウェアが入手困難になっていることが25日、分かった。
発売元のアディダス・ジャパンによると、すでにオンラインショップでは大坂モデルのノースリーブが売り切れ。スコートも、4種類のサイズのうち「M」がソールドアウトとなり、残り3サイズも在庫わずかだという。
大坂が着ているのは、アディダスと海洋保護団体が共同で開発した「PALEY」という商品の1つ。海洋廃棄プラスチックをリサイクルして開発されたもので、全豪では大坂のほかに元世界女王のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)らも着用している。全豪のみ使用のプレミア感とデザインの良さで、大会前から人気は高かったという。
ただ、大坂の快進撃で人気はさらに加速。26日の決勝戦を前に、有名選手モデルのウェアやラケットを扱う「ウインザーラケットショップ」渋谷店では「先週末の19、20日あたりに火がついて、大坂選手のウェア一式は品切れ状態でした」。大坂は19日に3回戦を突破。以降は毎日問い合わせ電話が来ているものの、再入荷のメドは立っていないという。同店は「予約は受け付けてますけど、実際にお客さまに届けることができるかは分かりません…」と申し訳なさそうに話していた。
一方で、大坂モデルのラケットの売り上げは「そこそこですね。在庫はまだある」。昨年の全米優勝時はバカ売れ状態だったが「ラケットのモデル自体は変わっていないので買い足す人がいない」と説明。活躍間隔の短さが“売り上げ不振”につながっていると分析している。さらに「今、大坂選手が使っているのは市販とほぼ変わらないラケットなんですが、後々『大坂モデル』として特別なラケットが売り出されれば爆発的に売れるんじゃないでしょうか」と予測。「とにもかくにも26日はぜひ勝って日本勢全豪初制覇を成し遂げてほしいですね」と願いを込めていた。
◆限定1000本時計に予約殺到
大坂が試合中に身につけているオレンジ色ベルトの時計にも注目が集まっている。この時計は、アンバサダー契約を結ぶシチズン社が3月に限定1000本で発売する予定で、価格は税抜き7万5000円。予約は1月14日から開始しており、予想を上回る数が入っているという。同社広報は「全米オープンで『大坂モデル第1弾』を発売したんですが、優勝後に予約が殺到して在庫不足になり、昨年9月14日の発売時に店頭に並べられなかったほどでした。今回も同じような状態になればいいですね」と期待していた。