70年大阪万博では「月の石」が人気
スポーツ報知

2025年国際博覧会(万博)の開催地が24日未明、大阪に決定した。1970年以来55年ぶり2回目の大阪万博に、関西は政財界だけでなく芸能界も大盛り上がりとなった。
1970年の大阪万博は同年3月15日~9月13日、「人類の進歩と調和」をテーマに大阪・吹田の千里丘陵で開催された。大規模で総合的なテーマを扱う「登録博(旧一般博)」としてアジア初開催。日本を含む世界77か国が参加した。米国のアポロ計画で持ち帰られたアメリカ館の「月の石」、レーニンの生涯を紹介するソ連館などが人気を集め、テレビ電話や電気自動車などが登場。ファストフードや缶コーヒー、温水洗浄器つきの便座などが普及するきっかけにもなった。
183日間の会期中の入場者は6422万人。2010年の上海万博(7308万人)に更新されるまで史上最多だった。会場跡地は現在、万博記念公園として府民憩いの場となっており、岡本太郎さんが手がけて話題となった「太陽の塔」は大阪を代表するシンボルとして現存。今年3月、48年ぶりに塔の内部が公開された。日本では他にテーマを絞った「認定博(旧特別博)」が沖縄海洋博(1975年)、つくば科学万博(85年)、大阪花博(90年)の3度開催。2度目の登録博となった愛知万博は2005年に開催された。