稀勢の里、高安と連日の相撲で15勝5敗
スポーツ報知

大相撲九州場所を途中休場し、進退問題が再燃している横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=が28日、東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で弟弟子の大関・高安(28)と2日連続の相撲を取った。
出場に強い意欲を示してる初場所(来年1月13日初日・両国国技館)に向け、20番で15勝5敗とこの日も大きく勝ち越した。
27日に続き、三段目力士を相手にしたウォーミングアップで6番取ってから(同じ相手と相撲を取る)三番稽古。締めのぶつかり稽古では弟弟子に胸を出してもらって再び砂だらけになり、約2時間みっちりと体を追い込んだ。
進退が問われることになる初場所は、年末年始を挟むため、番付発表(25日)から本場所初日まで他の5場所よりも1週間ほど準備期間が長いことが稀勢の里にとっては追い風だ。「(体の動き?)どうだろう。今が巡業みたいなもの」と多くは語らなかったが、右膝負傷の影響で冬巡業を全休した焦りはない。
胸を合わせた高安も「横綱はすごく力強さがありましたから、少しでも抵抗できるように前に出たのですが」と兄弟子の順調な調整具合を明かしていた。年内の部屋での稽古は30日まで行われる予定となっている。