稀勢の里、進退懸けた初場所へ綱新調

スポーツ報知
真新しい綱の感触を確かめた稀勢の里

 進退問題が再燃している横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=が24日、東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で綱打ちを行った。

 綱打ちは通例、年3回の東京場所前に行われ、今回は平成最後の本場所(初、春)で使用する綱を新調した。

 真新しい綱の感触を確かめて、土俵上では四股を踏み、かしわ手も打った。時折、若い衆と談笑するなどリラックス。報道陣を前に「良かったです」と気合を入れ直した。

 右膝を痛めた11月の九州場所は横綱87年ぶりとなる初日からの4連敗を喫して途中休場した。場所後の横綱審議委員会からは進退に迫る初の「激励」決議が出された。

 右膝負傷は全治約1か月の診断だった。患部の治療を優先させるため、じっくりと体力強化に励むはずだった冬巡業を全休した。

 すべては初場所(来年1月13日初日・両国国技館)出場に間に合わせるためだ。巡業に帯同しなかった間は、部屋で四股など基本運動を中心に調整を続けてきた。実戦を含めた本格的な稽古は、初場所新番付が発表される25日以降となる見込みだ。

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