白鵬、平成最後の綱に「思い出を作らせてあげたい」

スポーツ報知
大相撲の初場所前の綱打ちを終え、土俵入りを行う横綱・白鵬

 大相撲の横綱・白鵬(33)=宮城野=が、都内の部屋で綱打ちを行った。東京場所前の恒例。報道陣とファン約40名が見守る中、真新しい綱を締め土俵入りも披露した。気持ちを問われ「いよいよ始まるなと。重み、責任、緊張感がありますね」と静かに語った。

 綱は来年3月の春場所まで使用する。5月の夏場所で新しく綱を打つため、平成で使用する綱を打つのは今回が最後となる。「この綱に思い出を作らせてあげたい」と初場所(来年1月13日初日・両国国技館)への決意を新たにした。

 9月の秋場所には41度目の幕内優勝と幕内1000勝という記録を樹立。2007年7月に横綱昇進して以来、相撲界を引っ張ってきた。平成で思い出に残る場面を問われると「69代横綱に昇進したことかな」と答えた。 

 2020年東京五輪までの現役続行に強い意欲を示しつつ、次の時代、次世代へ期待する。「大乃国(現芝田山親方)さんや、北勝海(現八角理事長)さんからバトンタッチされるのを映像で見てきた。(自分も)しっかりやっていきたい」。期待の星として、今年いずれも初優勝した栃ノ心(31)=春日野=、御嶽海(25)=出羽海=、貴景勝(22)=千賀ノ浦=や逸ノ城(25)=湊=の名前を挙げ「出来るだけ稽古をつけていきたい」と語った。

 10月の右膝などの手術から復帰し、冬巡業も皆勤。大関・高安(28)=田子ノ浦=らにぶつかり稽古で胸をだすなど、充実の稽古に手応えを感じている。「明日からじゃなくて、今日から、夕方から上げていきたい」と言葉に熱を込めた。

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