高安、地元で白鵬から“かわいがり” 初場所に向けV宣言
スポーツ報知

大相撲の冬巡業が22日、茨城・土浦市で行われた。土浦市出身の大関・高安(28)=田子ノ浦=が地元に凱旋(がいせん)。朝の稽古で横綱・白鵬(33)=宮城野=から7分間の“かわいがり”を受け泥まみれになると、その後の取材で「初場所にむけて、優勝目指してやりたい」とV宣言。今年最後の巡業で地元を盛り上げ、打ち上げた。
横綱に直談判してのぶつかり稽古だった。2010年10月の、まだ黒まわしだった時も、土浦巡業で胸を借りた。「横綱が稽古をつけてくれた。その時のことを思い出しました。感謝のきもちです」と充実の表情で語った。稽古後には「白鵬、ありがーう」とファンから声が飛んだ。横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=の地元・牛久市も隣町と相撲が盛んな地域。会場は終始、熱を帯びた。
横綱とのぶつかり稽古の前には、大関・栃ノ心(31)=春日野=と12番相撲をとって6勝6敗。大関同士の三番稽古と豪華な土俵となったが「土浦のみなさんに喜んで頂きたいと思って、自分からお願いしました」と明かした。
今年は3度の優勝次点。あと一歩が届かず「今年は大関まで駆け上がってきた時の相撲がとれなかった」。腰のケガなども影響し、満足な相撲を取ることが出来なかった。それでも「優勝をしてほしいという声を、多く頂いた」と地元からのエールに奮起。「一つ上を目指して、飛躍したい」と来年の抱負を語った。
巡業は打ち上げたが、稽古は続ける方針。休まず毎日、相撲の事を考えて生活すると宣言した。新番付発表(25日)はクリスマス。それでも「クリスマスも稽古します」と初場所(来年1月13日初日・両国国技館)に向けて気を引き締めていた。