故・大鵬さんの孫・納谷が白星発進
スポーツ報知

◆大相撲九州場所初日(11日、福岡国際センター)
昭和の大横綱・大鵬(故人)の孫、西三段目11枚目・納谷(18)=大嶽=が東11枚目・魁禅(25)=浅香山=を押し出して白星発進を決めた。
今場所の納谷は違う。そう印象付ける立ち合いからの攻めだった。突き押しで魁禅の体を起こしての圧勝劇。「ちょっと腰が高かったけど(手を出す)意識はありました。稽古もよく出来たし体が動いている」と自信をのぞかせた。
先場所は3勝3敗で迎えた7番相撲で高校時代からのライバル、豊昇龍(立浪)の逆転の首投げに屈した。今年の春場所で序ノ口デビュー、4場所目で初めて味わう屈辱に意識も変化したという。「稽古でも余計なことを考えないようにしました。前に出るのが自分の相撲です。それと痛いところが少しでもあると、それを(負けの)言い訳にしていたところもありました」。
新たに加わった二所ノ関一門の連合稽古では十両を相手に胸を借りた。「十両の力士は全然、違います。特に立ち合いが違います。速さとか相手をはじく重さとか。もっと頑張らないといけないと気合が入りました」。体重はそれほど変化ないが、体の軽さを感じるのは、場所前の稽古がしっかり出来た証しでもある。「体調はいいのですが、食べ過ぎには注意したいです。明太子もおいしいし。水炊きもおいしかったです」と笑顔を見せていた。