福士加代子でんぐり返しトレ 大阪での転倒を教訓に「起き上がる練習をしました」

スポーツ報知
招待選手会見で意気込みを語る福士加代子

 東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)シリーズ女子最終戦の名古屋ウィメンズマラソン(10日)の招待選手会見が8日、名古屋市内で行われた。日本陸上界初となる5度目の五輪出場を目指す福士加代子(36)は「でんぐり返しトレ」に取り組んでいたことを明かした。転倒の影響で途中棄権となった1月の大阪国際のリベンジを誓った。

 初の名古屋でも“福士節”は健在だった。「転んだおかげで休むこともできた。(名古屋は)大阪の延長という感じ」。中1か月の強行プランも強気に言い放った。転んだときは足をかばおうとしてバランスを崩し、肘と額を地面に打ち付けて出血。「今回は練習前後にでんぐり返しして、起き上がる練習をしました。レースでは転んだけど、人生は悪いようには転んでいない」と万全の準備を進めてきた。

 今レースでMGC出場権を得るには日本人1~3位で2時間28分以内、同4~6位なら2時間27分以内が求められる。ワイルドカードやMGCファイナルチャレンジ参戦へは最低限完走が必要だが、「30キロから『ヨーイ、ドン!』という展開がいい。勝ってMGC出場権を取りたい」。5000メートル日本記録を持つ女王はスパート勝負で五輪への道を開く。(太田 涼)

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