寺内健まさか…踏み切り失敗で0点最下位「ああいう落ち方も0点も初めて」
スポーツ報知

◆飛び込み ワールドシリーズ第1戦相模原大会 第1日(1日、神奈川・さがみはらグリーンプール)
男子シンクロ板飛び込み決勝が行われ、寺内健(38)、坂井丞(26)=ともにミキハウス=組は5位で迎えた5本目でまさかの0点。322・23点で最下位の8位に終わった。
五輪5度出場を誇るレジェンド寺内が、踏み切りで大きくバランスを崩した。体正面が右で飛ぶ坂井の方に向いたまま足から入水。「こういう失敗は飛び込み人生でなかった。ああいう落ち方も0点も初めて。無理やり踏み込もうとしたら、さらに悪くなってしまって、左ひざに体重が乗りすぎて抜けてしまった。もう一度考え直さないと」と猛省した。
隣で跳んだ坂井は「(寺内が)急にいなくなった」と驚き、寺内は「ごめん…」と思いながら、なすすべ無く落ちていった。16年リオデジャネイロ五輪板飛び込み予選で、風にあおられ18点にとどまったことはあったが、0点は初めて。ベテランはショックを引きずることなく、最終6本目はしっかりを合わせた。
自由選択飛び4本は他国に比べて難易度が落ちるが、最初の制限選択飛び2本を終えた時点で102点の2位につけるなど、2人の同調性は大きな武器だ。「東京五輪でメダルを取りたいと言っているわりにはまだ追いつけていない。シンクロの同調性で伸ばすしかない。その戦い方に磨きをかけていきたい」。世界のトップが集結した今大会で見つけた課題を口にした。