川井梨紗子、涙の逆転負け「やっぱり馨さんは馨さんらしい」

スポーツ報知

◆レスリング 全日本選手権最終日 ▽女子57キロ級決勝 伊調馨3―2川井梨紗子(23日、東京・駒沢体育館)

 女子57キロ級決勝で、伊調馨に逆転負けした川井梨紗子は、会見が終わると元レスリング選手だった母・初枝さん(48)の胸に飛び込み、柱の陰で大声を上げて悔し泣きした。

 第1ピリオド(P)の残り約1分で、伊調の左足首を右手でつかみ、押し出して先制の1点を奪った。第2Pの1分過ぎには消極的姿勢の選手に与えられる30秒のアクティビティータイムで1点を追加したが、目前にあった勝利を伊調の捨て身のタックルに奪われた。

 会見では「負けたという感じです。やっぱり馨さんは馨さんらしい。2年のブランクがあるのに強い選手なのは変わりないし、2年あっても私が余裕で勝てるかと言ったらそうでもないのはもちろん分かっていました。五輪を目指してやってることは変わりない」と努めて気丈に語ったが、母の顔を見ると崩れ落ちた。

 20年五輪代表争いの第1ラウンドは敗北。母は「これで終わったわけじゃない」と娘の気持ちを代弁した。

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