井上尚、WBSS準決ロドリゲス戦へ「いい視察に」 大橋会長「歴史に残る技術戦になる」
スポーツ報知

プロボクシングWBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25)=大橋=が24日、来春に「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」準決勝での対戦が決まったIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の世界戦の視察を終えて米国から帰国。成田空港で大橋秀行会長(53)と取材に応じ、「肌で感じることができたいい視察になった」と手応えを語った。
試合はロドリゲスが同級3位モロニー(オーストラリア)に2―1の小差判定で競り勝つ薄氷の防衛。井上は「試合後に左拳を負傷したと聞いたけど、それがなくてベストコンディションの試合だったら、ちょっと期待外れだったかなと感じた」としながらも油断なし。「毎回言うけど今回も過去最強の相手。左の多彩なコンビネーションを警戒したい。技術での試合になると思う。ハラハラするような試合になる」。大橋会長は、井上が1回70秒でKO勝利した7日の世界戦を「歴史に残るKO」と語り、ロドリゲス戦を「歴史に残る技術戦になる」と描いた。
リング上では相手と顔もつきあわせた。「モンスター」と歓迎され、「イノウエ」コールが起きたという。サッカーの「オ~レ~オレオレオレ♪」のような感じで「イ~ノ~ウエウエウエ♪」のように聞こえたそうで、大橋会長も「まさにそれ!」。
試合は来年3月下旬の米国開催が濃厚だ。可能性のあるラスベガスにも寄り道した井上は「街の雰囲気がすごい迫力があった。ここ(ラスベガス)で人気を上げていきたいとすごく思った」とワクワク顔だった。(小河原 俊哉)