中垣内監督は「スーパー18歳」西田に期待 世界バレー9日開幕

バレーボール男子の世界選手権は9日から、イタリア・ブルガリアの共催で行われる。2年後の東京五輪でメダル獲得を目指す全日本にとっても、就任2年目の中垣内祐一監督(50)にとっても試金石となる大会だ。
今季は新設されたネーションズ・リーグで6勝9敗。予選リーグ12位だった。だが、07年以来の勝利となったイタリア戦のほか、アジアで後じんを拝してきたイランやドイツに勝つなど手応えを感じている。「目標の6勝を達成できたし、イラン、イタリア、ドイツに勝ったのは大きい」と同監督。今季加入したサウスポーアタッカーの西田有志(ジェイテクト)を高く評価している。「ブロックにぶつけてもひるまないし、話すことも物おじしない。まさに、スーパー18歳です」。
エースの石川祐希(22)=エマ・ビラ・シエナ=が故障で出遅れ、合流したのが7月下旬の韓国戦。だが「もっと状態は上がってくると思っている」と期待を込める。「去年は(アタッカーは)石川と柳田(将洋、26歳)=クプルム・ルビン=の2人の組み合わせしかなかったが、今季は西田とベテランの福沢(達哉、32歳)=パナソニック=の4人をどう組み合わせるか選択の幅が広がった」と話した。
世界ランク12位の全日本は、1次リーグでイタリア(同4位)、ドミニカ共和国(38位)、スロベニア(23位)、ベルギー(15位)、アルゼンチン(7位)と対戦する。2次リーグに進むのは上位4チーム。2勝がボーダーラインになると予想される。格下のドミニカ共和国と、少なくとももう1チームを倒さなければならない。目標の8位相当達成のためには、2次リーグ進出は絶対条件だ。
「われわれの武器は真ん中からの速攻。その決定率を上げ、2~3枚のブロックに対しても粘り強くリバウンドを取っていきたい。厳しいゾーンに入ったがチーム一丸となって、外は熱く、中は冷静に戦っていきたい」と力強く話した。