奥原希望 敵は風だった…世界1位に完敗

スポーツ報知

◆ジャカルタ・アジア大会(27日)

 バドミントンの女子シングルス準々決勝で奥原希望(23)=日本ユニシス=が0(15―21、10―21)2で世界1位の戴資穎(24)=台湾=にストレートで完敗した。

 風をつかみきれなかった。奥原は特に1ゲーム目、自分より後方への球の、ライン際の見極めに苦労した。アウトと思って見送った球が、ラインの内側に落ち、苦笑いや首をひねるようなシーンが何度もあった。「戴選手にやられたというより、コートへのコントロール不足だった。団体戦と風が違って、最後までコントロールできなかった。団体戦では横に大きく流れて、きょうは縦に流れるイメージ。相手への作戦が立てられなくて、ずっとやられてしまった。1ゲーム目は自分の球が思ったより飛んで、相手が思ったより飛ばなかった。対応が遅れてしまった」。生き物のように変わる気流が、2人目の敵だった。

 16年6月のインドネシアオープン以来の対戦。戴の緩急自在の攻撃はさすがだったが、粘り強く拾って会場を沸かせる場面もつくった。「思ったよりやりあえた。相手も自分と似たタイプで、動きを見て変化してくる。短い試合の中でも駆け引きがいろいろあって、それは収穫だった」と振り返った。

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