【高校サッカー】星稜、3年ぶり2勝!尾崎が旧友の思い背負いロスタイムV弾
スポーツ報知

◆全国高校サッカー選手権第3日▽2回戦 星稜1―0明秀日立(2日、千葉・県立柏の葉公園総合競技場)
2年連続28度目出場の星稜(石川)は、明秀日立(茨城)に1―0で完封勝ちし、4強入りした2015年度以来、3年ぶりに3回戦に進出。昨年度の2回戦で0―1で敗れた相手に、きっちりリベンジを果たした。
0―0でPK戦突入も見えてきた後半ロスタイム43分、MF尾崎佳洋(3年)が、MF川本虎太郎(1年)の右クロスに飛び込み決勝ヘッド。「ギリギリで、かすりました。触った分、若干ですけど、スピードが上がったかな」と、額の左部分を指さして笑顔を見せた。
関西学院中学部の出身で、昨年12月31日の1回戦で撃破した関西学院(兵庫)には、中学時代に一緒にプレーした選手たちもいた。「試合が終わった後(関西学院の)みんなが泣いていた。改めて『オレら(星稜)を倒すために真剣だったんだな』と思って、胸が熱くなった。親しい選手から(激励の)メッセージももらい、負けた人たちの分も頑張ろうという思いが強かった」と話した。
前半には、1回戦で2ゴールのFW岩岸宗志主将(3年)が、PKを相手GKにセーブされる場面もあった。絶好の先制機を逃す嫌な展開ではあったが、尾崎は「絶対に負けられないという気持ちが、より強くなった」と奮い立ち、見事にカバーして見せた。
3回戦(3日12時5分)の相手は、前回準優勝の流通経大柏(千葉)。会場は千葉のフクダ電子アリーナだ。尾崎は「アウェーの雰囲気になると思うけど、自分たちは2回勝って勢いがある。チームのコンセプトである守備やハードワークをしっかりやった上で、ボール持った時の1対1だったり、クロスを上げきるという攻撃の部分でしっかり貢献したい」と意気込んだ。