【富山】FW才藤、最終戦でも古巣・琉球からゴール奪う

富山は2日、今季最終戦となるホーム・琉球戦(午後1時、富山県総合運動公園陸上競技場)に臨む。1日は富山市内で約1時間半の最終調整を行った。FW才藤龍治(25)は琉球から完全移籍した今季、MF前嶋洋太(21)とともにチーム最多タイの6得点。古巣からは、3月11日に敵地で行われた開幕戦(3●4)で2点を奪っており、最終戦でも得点を奪い、白星締めを演出する。
今季チーム1号を決めた男が、最終戦でもゴールを狙う。背番号11は古巣・琉球との対戦を前に「自分のゴールで、勝利でシーズンを終わりたい」と、闘志をたぎらせた。この日のミニゲームでも、ゴール前で積極的にシュートを放ち、勢いの良さをアピールした。
東京国際大から2015年に琉球入り。3年間プレーし、さらなる飛躍を期して富山にやって来た。開幕戦でいきなり琉球と対戦。2得点を奪い幸先のいいスタートを切ったが、試合は3―4で黒星発進。「借りは返さないといけない」と、リベンジに燃えている。
琉球は11月3日にJ3優勝を決め、来季はJ2に昇格する。才藤は、親交が深い琉球DF増谷幸祐(25)らに「素直に、おめでとうと伝えました」と祝福。センターバックの増谷とはマッチアップの可能性が高く、「一番楽しみ。(琉球に対して)特別な思いがあるので、成長した姿を見せたい」と、恩返しのゴールを決めるつもりだ。
富山は今季、J3優勝と14年以来のJ2復帰を目標に掲げたが、現在12位。一時は17チーム中最下位に沈み、J3降格以降初の負け越しとワースト順位も決まっている。才藤も自己最多の4得点は更新したが、目標の2桁ゴールは厳しい状況。それでも来季へ「ここ(最終戦)で勝つのと負けるのでは違う。いい勝ち方で終わりたい」と決意を新たにした。王者の古巣を撃破し、今季3度目の連勝で締めくくる。(竹内 竜也)