【札幌】ペトロヴィッチ監督に続投要請へ…来季ACLへ名古屋戦勝って3位浮上目指す

スポーツ報知
真剣なまなざしで選手の動きを見るペトロヴィッチ監督

 北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(61)が、J1での2年目の指揮を今日、決める。札幌は28日、アウェー・名古屋戦に臨む。引き分け以上で、クラブ史上初の2年連続残留が決まる。今季就任し躍進をもたらすペトロヴィッチ監督に対し、クラブは27日までに、来季続投を要請する方針を正式に固めた。札幌での監督2年目へ、まずは名古屋から勝ち点3を奪い取り、ACL出場圏の3位浮上を果たす。

 勝利しか頭にはなかった。勝ち点さえ取れば2年連続J1残留が決まる名古屋戦だが、ペトロヴィッチ監督の思いは一つだった。27日に三重・四日市で行われた練習後、「数字的にまだ決まっていないというだけで、既に残留は成し遂げたと思っている。私にとって、そこは目標としていた部分ではないし、今、我々は3位を現実的に狙える位置にいる。引き分けは狙わず、やるべき事をやってベストを尽くすだけ」と口調を強くした。指揮官の目標「ACL出場」へ、勝って3位の座に就く。

 札幌のJ1での最高位は、2001年と昨季の11位。名古屋を破って勝ち点を48とすると、残り4試合で10位・G大阪との勝ち点差は9と、記録更新の可能性は大きくなる。就任1年目でそれだけの躍進をもたらすペトロヴィッチ監督に対し、クラブは27日までに「来季続投」の方針を正式に固めた。

 昨年、クラブはペトロヴィッチ監督にオファーを出した際、「長中期的に指揮してもらえれば」と、その手腕で、札幌がかねて目標としてきた「J1定着」の達成を期待した。その思いを1年目からしっかり形としたことで、クラブは「結果はもちろん、チーム力も確実に上げている。異論を挟む余地はない」と、契約継続で意見は一本化された。

 ペトロヴィッチ監督も要請の受諾に支障はなく、来月にも2年目の指揮が正式に決まる。その舞台をJ1に確定させるためにも、今日、名古屋を討つ。

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