昨年、入社2年目で巨人担当になりました。7人いる巨人担当の中でも1番下の通称「小僧」と呼ばれるポジションで、朝からジャイアンツ球場でファームの練習や試合を見て、東京ドームのナイターを見て原稿を書くというなかなかハードな毎日ですが刺激的でした。昨年ドラフト1位で入団した大勢投手を担当し、守護神同様9回にキーボードをたたきまくる日々を過ごしました。緊迫した場面に立つ大勢投手のように、ナイター締め切り間近の時間は私にとっても戦いです。私も一緒に戦っているという気持ちで現場に立っています。
一番やりがいを感じる時は、自分しか知らない、自分しか書けないエピソードを書けた時です。読者の人たちは試合でプレーする選手の姿しか見ることができませんが、記者は常にそばにいることができます。選手がどんな努力をしているのか、どんな狙いで練習をしているのか、そして人柄というものを伝えることが大事だと心得ています。私は野球をプレーしたこともない全くの素人です。そんな野球を知らない人でも「おもしろい。この選手を応援してみたい」と興味を持って思ってもらえる記事を世に届けたいと思っています。
経験などは関係なくバリバリ原稿を書くことができます。巨人担当就任初日で私は初めての一面を書きました。もちろん最初からうまく原稿を書くことはできませんが、助けを求めれば、頼れる先輩たちが助けてくれます。また、「私しか知らないこんなエピソードがあります!」と売り込めば先輩たちはそれに応えて大きな原稿を書かせてくれます。まだまだ若手ですが、記者としての責任や自分の頑張りが紙面に反映されるのは嬉しく思います。最初の頃は原稿を書くことが正直苦手でしたが、今では「もっとこの選手の良さを伝えたい!書いてあげたい!」と思うようになりました。
さらに年齢関係なくどんな人にでも取材をすることができます。一昨年はファームの担当として二岡智宏2軍監督の月1回のインタビューを担当させていただきました。監督クラスでも、どんな選手でも取材できる機会があるというのは緊張もしますが、自分自身にとっても良い経験になります。
就職活動は今でも思い出すほど大変な日々でしたが、あの期間ほど自分を見つめ直す期間はないと思います。自分の将来を考えて、頑張ったからこそ今、人の話を聞くことが好きで、大好きな野球に関わることのできるこの仕事につくことができてとても喜びを感じています。報知新聞社は活躍できる場所がたくさんあります。みなさんと仕事ができる日を楽しみにしています。