【スプリングS】菜七子騎手、コンビを組むキュアンに手応え「新馬の時よりパワーアップしている印象」

スポーツ報知
1週前追い切りでキュアンの感触を確かめた菜七子

◆スプリングS1週前追い切り(7日・美浦トレセン)

 来週のスプリングS・G2(17日、中山)で藤田菜七子騎手(21)=美浦・根本厩舎=とコンビを組むキュアンの1週前追い切りが7日、美浦トレセンで行われた。

 菜七子は坂を力いっぱい駆け上がるキュアンをスムーズに誘導した。雨が降りしきる重馬場の坂路。時計がかかるタフな馬場でもラストまでしっかり追って、4ハロン52秒7―13秒1でまとめた。「動き自体はよかった。新馬の時よりパワーアップしているな、という印象」。菜七子は新馬以来、3戦ぶりに騎乗した感触をストレートに伝えた。

 思い入れのある舞台に再び戻る。デビューした16年に初騎乗した重賞がスプリングS(モウカッテル)。当時は9着に敗れたが、JRA女性騎手として初めてG1騎乗などの経験を積んだ今では、違いを見せたいところ。3年ぶりの舞台へ「乗せて頂けるのはありがたいことです。精いっぱい頑張ります」と意気込んだ。

 相棒のキュアンも力をつけている。前走の未勝利脱出後は放牧を挟んで、ここを目標に調整してきた。林調教師は「ずいぶん良くなって帰ってきました。今日はジョッキーに乗ってもらってこの馬の特徴をつかんでもらえたと思います。父がワークフォースなので、完全なダート血統というわけではないですしね」と新馬戦以来となる芝参戦への不安がないことを強調した。

 注目を集めるアイドルジョッキーに再び手綱を託すのは信頼の証し。「スタートもうまいジョッキーですし、馬のしぶとさを生かせる競馬をしてくれればいいですね」と林師。人馬ともに成長が見込める今なら、思い出のレースでサプライズを起こすかもしれない。(松浦 拓馬)

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