【報知杯FR】イベリス、14年ベルカントに続く姉妹制覇で桜花賞に弾みつける!
スポーツ報知

◆第53回報知杯FR・G2(3月10日・芝1400メートル、阪神競馬場)
桜花賞(4月7日、阪神)トライアルの第53回報知杯フィリーズレビュー・G2(10日、阪神)の出走馬が7日、確定した。目下2連勝のイベリスは、14年のレースを制した半姉のベルカントに続いて桜の切符をつかむことができるか。
姉妹制覇へ日増しに期待が膨らむ。芝6ハロンで2連勝中のイベリスは、半姉に14年覇者で重賞5勝を挙げたベルカントがいる快速血統。3か月ぶりでも順調に乗り込みを消化し、「状態は言うことない」と角田調教師は自信を持って臨む。
芝1400メートルのデビュー2戦は〈3〉〈4〉着と敗れたが、陣営は距離が敗因だとはとらえていない。スタートがスムーズでなかったり、まだ競馬を分かっていなかった面があると見ている。
年齢とともにスプリント色が濃くなったサクラバクシンオー産駒の姉と違って、父はロードカナロアに替わった。「折り合いに苦労するところがなくて乗りやすい。融通が利くタイプ」とトレーナー。3馬身差で逃げ切った前走が初コンビだった浜中も「抑えは利くので1ハロンなら延びても問題ない」とスピード一辺倒ではないとみる。
高野助手からは「普段のテンションは高めでも、乗ると本当に素直」と扱いやすさを評価。「アーモンドアイを出したように、ロードカナロアは母系のいいところを伝えますよね。追い切りでフワッと乗れますし、この馬は可能性が広いと思います」と将来的にマイル前後での活躍も視野に入れる。
1つ上の全姉エヴァイエとは対照的に、体質の強さも強調材料だ。「調教で攻められる。かといって、精神的にムキになることがない」と角田師。軌道に乗った良血が3連勝で桜の舞台へと突き進む。(吉村 達)