【根岸S】3連勝中のコパノキッキング、力強く加速しラスト12秒1!フェブラリーS前哨戦へ、村山調教師「変わらず順調です」

スポーツ報知
ダイナミックなフォームで加速したコパノキッキング

◆根岸S追い切り(23日・栗東トレセン)

 3重賞の追い切りが23日、東西トレセンで行われた。第33回根岸S・G3(27日、東京)に臨む3連勝中のコパノキッキングは、栗東・CWコースを単走で好時計をマーク。強力4歳世代の一角にとって、フェブラリーS、秋の米G1挑戦へ試金石の一戦となる。

 勢いNO1の『黄金世代』が、飛躍を期す19年初戦に向けて万全をアピールした。コパノキッキングは栗東・CWコースを単走。気負いなくスムーズに直線に入り、力強く加速。ラストだけ少し伸ばす形で6ハロン84秒6、ラスト1ハロン12秒1を悠々とマークした。

 「いつもの追い切りで、変わらず順調です。放牧から戻って、そこまでピリピリもしていない。落ち着きがあっていいと思います」と村山調教師。中6週で連勝を狙うG3。静かな口調の中に、自信をにじませた。

 昨年2月のデビュー前に米3冠競走のケンタッキーダービーに予備登録していた期待馬で、既走馬相手の初戦を8馬身差で飾り、能力の高さを示した。次戦を2着、3走目が出走取消で挑戦は夢と消えたが、放牧を挟んだ昨夏から6戦5勝と大躍進。1600万から3連勝でカペラSを制して重賞ウィナーとなった。

 「今は前に行かないとダメ、ということもない。そういう意味では成長してきてくれているかなと思います」。当初は先行スタイルだったが、3走前や前走は発馬後手から豪快に差し切り。くしくも自在性を証明した形となり、トレーナーは手応えを深めている。

 3月のドバイ・ゴールデンシャヒーン・G1に予備登録を済ませているが、春は国内専念の意向で大目標はフェブラリーSだ。一方で、秋には再びブリーダーズカップ・スプリント(11月2日、サンタアニタ)で米G1挑戦の野望も抱く。

 「初めての左回りで、1400メートルも勝っていない。でも、クリアしてくれれば今後が楽しみになります」と村山師。強い4歳の同世代には王者ルヴァンスレーヴもいる。まずは日本制圧に力を注ぐ。(宮崎 尚行)

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