【ジャパンC】2年連続Vの絶好枠もアーモンドアイ試練の1番枠
スポーツ報知

◆第38回ジャパンC・G1(11月25日・芝2400メートル、東京競馬場)
ジャパンC(25日、東京)に出走する14頭の枠順が22日、決まった。3冠牝馬アーモンドアイは1番枠に決定。2年連続勝ち馬が出ている絶好枠だが、国枝調教師は“試練”と受け止めた。ジャパンCの馬券はきょう23日の14時から19時まで、一部ウインズで金曜日発売される。
アーモンドアイが1番枠だと知った国枝調教師は渋い表情を見せた。「あまり好ましくないかな…」。16年キタサンブラック、17年シュヴァルグランと2年連続で勝ち馬を輩出している黄金枠。2400メートルの長丁場でもロスなく回れるイメージだが、末脚を武器にするこの馬にとっては有利にはならなさそう。「1コーナーでもみくちゃにされなければ。向こう正面までの流れが大事になる」
2走前のオークスでは、外めの13番枠からスムーズに6番手につけて快勝。続く秋華賞は11番枠から再び後方一気に転じ、鮮やかに差し切った。今回も決め手を生かすならば、内で包まれる展開は避けたいところ。国枝調教師は、デビュー以来初めての最内枠に戸惑いながらも「うまく立ち回ってくれれば。二度あることは三度あるからな」と、3年連続の1番枠Vに期待を寄せた。
追い切り翌日は厩舎周りで乗り運動。「雰囲気は変わりない」とトレーナーはうなずく。22日に発表された有馬記念の第1回中間発表では3万3175票を集め、トップのレイデオロ(3万3346票)に次ぐ2位にランクインしたが、「今年はあと一戦で終わり」と、出走しない意向であると明かした。3冠牝馬が挑む、年内最後のビッグレース。試練の枠を能力で乗り越える。(石野 静香)