【巨人】岡本ノッてきた!すくいの21号で8月9戦3発

スポーツ報知
4回2死、岡本が左中間へ21号ソロ本塁打を放つ(カメラ・矢口 亨)

◆広島9―3巨人(10日・マツダスタジアム)

 岡本が描いた大きな弧は、長い長い滞空時間を経て左翼席へ飛び込んだ。「少しこすり気味だったので、(フェンスを越えるか)どうかなと思ったんですけどね。風にも助けられました」。2点を追う4回2死。野村のカーブは低めギリギリに決まりかけたが、右膝を地面スレスレまで落とし、これを下からカチ上げた。マツダスタジアムでは3発目となる、21号ソロ。相手4番の鈴木に2ランで先制点を奪われたが、巨人の4番も豪快にやり返した。

 1日のDeNA戦(横浜)で3ラン、4日の中日戦(ナゴヤD)で2ランと、8月に入ってこれで9戦3発目。シーズン終盤を迎えてラストスパートに入ろうとしている。「季節の変わり目って、いつも体調を崩しちゃうんです。春も、夏も、秋も、冬も…。もう子供の頃からずっとそうなんですけど」。今年も例に漏れず、7月下旬に気温が急上昇した際は一向に止まらない鼻水に連日悩まされ続けていたというが、ここに来てようやく体が夏モードに順応した。

 前日9日は東京Dで阪神とのナイターに臨み、この日は朝から新幹線で広島へ移動した。ハードな移動ゲームに加え、シーズン終盤で疲労はピークにあるはずだが、チームで唯一、全試合に先発出場し続ける岡本は「鈍感なので、疲れとかそういうことにあまり気づかないんだと思います」と頼もしい。開幕前に目標に掲げていた「2ケタ本塁打」は6月に早々と到達し、そこから上方修正した「20本塁打」もクリアして増産を重ねている。背番号と同じ25発どころか、30発の大台だって不可能な数字ではないだろう。(尾形 圭亮)

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