アントニオ猪木対藤波辰爾が平成最後の金曜夜8時に実現…4・26「ドラディション」後楽園

プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(65)が28日、東京・巣鴨のプロレスショップ「闘道館」で会見を開き、自身が主宰する「ドラディション」の「NEVER ENDING DREAM TOUR」の4月26日、東京・後楽園ホール大会に師匠で参院議員のアントニオ猪木氏(76)が参加することを発表した。
藤波は会見で「猪木さんの参戦が決まりました」と発表し、1998年の猪木氏の引退後に「ボクの40周年記念大会とか猪木さんに来場していただいて、最後に雄たけびがあったんですが、今回は猪木さんが一番似合うリング上でみなさんと一緒に共有したい」と猪木氏とリングに上がることを明かした。
会見では、猪木氏がどういった形でリングに上がるのか問われ「猪木さんとは、いろんな戦いがあったんですが、ボクの個人的な部分で1988年8月8日の横浜文化体育館での60分引き分けをボクの口から、その時の思いを聞けたらと思っています」と1988年8月8日に横浜文化体育館での猪木氏との伝説の60分フルタイム引き分けマッチを振り返りたい意向を明かした。
ただ、会見後に藤波は「敢えて何かを決めることは考えていません。それは猪木さんが一番嫌がることですから。リングに上がって、猪木さんとボク自身がどう反応するのか。そこは、その時の感情、感性に委ねます」と明かした。
大会当日の4月26日は、平成最後の金曜日になる。金曜夜8時。力道山が急逝後の日本プロレスでジャイアント馬場さんと猪木氏がテレビ生中継で激闘を展開。さらに、新日本プロレスを旗揚げした猪木氏がテレビ朝日「ワールドプロレスリング」でタイガー・ジェット・シン、アンドレ・ザ・ジャイアント、さらにはストロング小林などと名勝負を繰り広げ、昭和のプロレス黄金時代を築き上げた。金曜夜8時は、プロレスファンにとってまさに「終わらない夢」の1時間だった。果たして平成最後の金曜夜8時に猪木氏と藤波がどんなメッセージをリングから送るのか。伝説の8・8、60分フルタイムの決着戦を見届けたい。(福留 崇広)