がん乗り越えワイルド・セブンがリング復帰!「大仁田厚より先に復帰できて良かった」

スポーツ報知
がんからの生還を果たしたワイルド・セブン

◆バリアフリー・プロレス HERO18 ▽ワイルド・セブン復帰戦 〇友龍、田中稔、雷電(11分23秒)ワイルド・ベアー、ワイルド・シューター、ワイルド・セブン●(1日・両国KFCホール)

 昨年がんの手術を受けたたワイルド・セブン(年齢不詳)が、復帰戦を行い、HEROのエース・友龍(46)に3カウントを奪われる黒星カムバックとなった。

 ゴング前の乱闘から試合が開始された。友龍の“天龍殺法”、田中の空中戦やワイルド軍団の反則ギリギリ攻撃など両軍入り乱れ、それぞれの特色を生かした攻防。最後は友龍が、ラリアットをワイルド・セブンにたたき込み試合を終わらせた。

 “邪道”大仁田厚さん(60)の弟子、ワイルド・セブンは試合後マイクを握り「やっぱプロレスって簡単なもんじゃない。でもこうやってワイルドの仲間に支えられて、カムバックできたことが一番うれしい。今日来場のお客さんにも、耳の不自由な人、目の見えない人、車いすの人たくさん来てると思う。そうじゃない一見元気なやつらだって、心とか見えないところで痛みを持ってみんな生きているんじゃねぇかなって、病気を持ってそう思った。プロレスやらせてもらっているけど十二指腸がなくなっちゃったし、肝臓も無くなったけど、でも生きてる。生きてる限りやりたいことをやりたい。みんなからだ、心、不自由なことがあるだろうけど負けないで、頑張って頑張って生きようぜ」と絶叫。

 バックステージでも「帰ってこられて本当に良かった。大仁田厚より“先に”、復帰できて良かった。相手も結構キツイ攻めをして来てくれたので、これが彼らなりのお帰りなさいなのかなと思えた。ワイルド軍とも絆を感じられました」と振り返った。(松岡 岳大)

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