横田一則、引退試合は不可解な判定負け「どこに目付けてんの?」

スポーツ報知
まさかの判定負けに驚きを見せる横田一則(右)、勝って喜ぶ石川英司(左)

 引退を発表していたDEEP2階級王者の横田一則(40)=K―Clann=が、石川英司(38)=GRABAKA=とのラストマッチに挑み、不可解な判定でまさかの判定負けを喫した。

 元同門同士の対戦。横田がテイクダウンを奪い、打撃でも優勢に試合を進める。石川は打撃をかいくぐり四つの攻防に持って行くシーンが多くなった。3回の死闘を戦い抜き判定へ。横田が優勢に見えたが、ジャッジは1―2で横田がまさかの判定負け。

 このジャッジに怒り心頭の横田は「勝ったのは俺です」とリング上で話している勝者・石川のマイクを「マイク30分やる」と奪い「ちょっと、今のなんで俺負けたのよ。どこに目付けてんの?1ラウンド俺がテイクダウンして上から打って、打撃も当ててふらつかせた。2ラウンド、テイクダウンもとってラッシュで効かせて、3ラウンドちょっとおされただけ。なんでこれで負けなの?まって、今の勝ちでしょ?」と自ら試合を分析するなど審判団に訴えかけたが勝敗は覆らなかった。

 DEEP側は、マイクを持ち続ける横田をさえぎって、引退式を強行。佐伯繁社長は「DEEPで2階級制覇して、独特のファイターとして本当に活躍してくれた。お疲れさまでした。横田選手が巻いていたベルトを差し上げます」とDEEPのチャンピオンベルトをプレゼント。さらに「僕にとってあなたは永遠のチャンピオンです。ありがとうございました」と感謝の言葉を贈った。

 最後に横田は「言いたいことは、まず負けてねぞ」と会場の笑いを誘い「次は、自分のジムからチャンピオンを出します。まさかの展開で俺らしい。悔しい気持ちもありますけど、続けたいって気持ちも、今のでもう一回石川さんとやりてぇなって気持ちも芽生えましたけど、俺はこれで身を引きます。一度出た言葉をひっくり返すつもりもありません。判定も仕方ないです結果として受け止めます。本当にありがとうございました」とファンにあいさつ。10カウントゴングで横田の格闘家人生に幕が下りた。

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