蝶野正洋、西野采配を評価「ああいう決断をできるような世界のサッカーのレベルに日本が入った」

プロレスラーの蝶野正洋(54)が29日、都内で自身が代表理事を務める「一般社団法人ニューワールドアワーズスポーツ救命協会」の事業活動発表会に出席した。
AEDの普及や地域防災の啓発を進めてきた同協会。新たな取り組みとして、AED救命啓発をより強めるための新ブランド「119 rescue call + AED」の立ち上げ、アパレル・マネジメント事業を行う「アリストトリスト」の売り上げの一部を消防育英会に寄付すること、防災と救命を啓発するイベント事業プロデュースなどを発表した。
マルティナ夫人とともに登場した蝶野は「俺は客寄せパンダでいい。いろんなことを伝えるパイプ役になりたい」とし、イベント事業については「1つリングを組んで俺が上がるのもいい。試合をするかどうかは分からないけど」と提案していた。
プロレス界随一のサッカー通としても知られる蝶野。サッカーW杯で日本代表は28日深夜のポーランド戦でグループリーグ突破のため、0―1のビハインドながら終盤にボール回しで時間を稼いで敗戦。フェアプレーポイントの差で決勝トーナメントに進出を決めた。試合会場ではブーイングが響き、日本でもSNSなどでその戦いぶりを批判する声があがった。
これに対して蝶野は「最後の5分くらいの戦い方は、はっきり言って、見ててちょっと不愉快でした」と語った一方で、「ああいうことができるようになったんだなと。あそこは賭けだった。西野(朗)監督がギャンブラーとして1点でも取りに行った方がいいのをあえて待った。ああいう決断をできるような世界のサッカーのレベルに日本が入ったんだな」とうなった。
さらに、「終わった後はブーイングの中でスポーツマンとしては後ろめたさもあったと思う。でも、あそこはガッツポーズでよかった」と激励。6大会連続でW杯に出場している日本代表について「もう夢のような話で、結果とか誰がどうだとかあるかもしれないけどガタガタ言うな、ファンだったら応援しろと言いたい」と持論を語った。
注目選手には、本田圭佑と香川真司を挙げ「西野監督は本田と香川を上手に使ってる」と絶賛。本田については「あまり好きじゃなかった。しゃべりが『出身地はアース』とか勘違いしているんじゃないかと思ってた」と振り返りつつも、「最近は、彼は関西人としてユーモア、サービス精神で言っているんだとわかった。おもしろい。応援してます」と好感を持っている様子だった。