五木ひろし「たかが歌、されど歌」旭日小綬章 夫婦で喜び…秋の叙勲

スポーツ報知
旭日小綬章が贈られる五木ひろし

 政府は3日付で2018年秋の叙勲受章者を発表した。歌手の五木ひろし(本名・松山数夫=70)や寺尾聰(71)、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの音楽を手掛けた作曲家すぎやまこういちさん(本名・椙山浩一=87)らに旭日小綬章が贈られる。今回最高位の桐花大綬章には経団連会長や新日本製鉄(現新日鉄住金)社長を務めた今井敬さん(88)と元参院議長の斎藤十朗さん(78)が選ばれた。

 16歳から愛する歌、音楽の道を歩いてきた。「たかが歌、されど歌です。歌には大きな力がある。(人を)勇気付けたり、励ましたりできる。少しでも長く頑張っていきたい」。旭日小綬章の知らせに妻の元女優・和由布子さん(59)と抱き合い、喜びを分かち合った。

 小学生の時、両親が離婚。朝から晩まで働く母親の姿に「楽をさせてあげたい」と、歌手を目指した。65年に「新宿駅から/信濃路の果て」でデビュー後、なかなか芽が出なかったが、「おふくろの喜ぶ姿を見るまでは」とあきらめなかった。4つめの芸名「五木ひろし」として発売した「よこはま・たそがれ」(71年)が大ヒット。以来、「夜空」「契り」「長良川艶歌」などヒット曲を連発してきた。

 おなじみの左手にマイク、右手に拳を握って歌う“ファイティングポーズ”は、当時の所属事務所がキックボクシングのジムだったため、「選手とスパーリングで遊んでいた時代があって、偶然にでき上がった」と回想。「これからもファイティングスピリットを持ち続けたい。言葉の美しさや奥ゆかしさ、情緒が演歌だと思う。日本の心、演歌の心をかみ締めながら歌っていきたい」と約束した。

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