勝浦沖で高級魚「寒サバ」マサバとヤリイカのリレー釣り

スポーツ報知
良型ヤリイカの多点掛けに笑顔の遠藤秀樹さん(勝丸で)

 外房・勝浦沖でマサバとヤリイカのリレー釣りが好調だ。勝浦港の報知指定・勝丸の乗合船では、前半に脂の乗ったマサバを狙い、40センチ超の良型主体で勝浦沖20~70尾と爆釣が続いている。後半のヤリイカも、12日には14~38杯と好釣果を記録。その後、新しい群れが入ったようで15日にはトップが39杯。ヤリイカの反応は多く、今後に期待が膨らむ。

 沖上がり直前の午前11時前、一気にヤリイカの活性が上がった。仕掛けを投入。水深210メートルで仕掛けが止ると、すぐに糸フケを取り、下げた竿先を水平まで上げる。ズッシリと粘りつくような重みが竿先を抑える。竿先を目線の高さまでスーッと上げると、これまでにない重みが伝わってきた。着乗りだ。多点掛けを狙い、手巻きでリールのハンドルを1回転、少し待ってまた1回転。するとまたと重みが増した。5メートルほど手で巻いてからから中速で巻き上げ開始だ。

 巻き上げ中もヤリイカは、グングンと竿を引き込む。仕掛けを引き上げるとすぐに1杯、海面下にも薄オレンジの姿が何杯か見える。もくろみ通り多点掛けだ。6本ヅノに5杯掛け。しかも40センチ前後の良型ばかり。大型のオスの群れにあたったようだ。残りの1本のツノにも触腕の先が残っていた。

 勝丸では、前半はフラッッシャーサビキでマサバを狙う。千葉市の横山直樹さん(69)は、最初の流しで40センチオーバーを筆頭にマサバを7尾上げた。数回で10数尾のマサバが桶にたまると、血抜きをし、塩氷のクーラーボックスに収めた。「この時期のマサバは脂が乗って、おいしいからね」と満足そう。今の時期のマサバは「寒サバ」と呼ばれ、市場価値も高い。斉藤陽平船長(28)は「40~50センチ級で700グラム以上の特大マサバは、浜値で1キロ3500円で取引されています」と言う。

 青梅市の遠藤秀樹さん(48)は、良型マサバを10数尾確保すると、仕掛けをイカヅノに替え、ヤリイカを狙った。何投目かの投入でモワッと引き込まれる乗りがきた。4杯掛けで上げると、次の投入でも良型を掛けた。「海底付近で誘うとすぐに乗ってきますね。久しぶりの釣行ですが楽しいです」と笑顔を見せた。

 勝丸のリレー船では、良型マサバが主体で20~70尾と爆釣している。後半のヤリイカ釣りでは、今月12日に31~46センチ14~38杯、15日にはトップ39杯と好釣果を上げた。ヤリイカ釣りの本格的なシーズン到来だ。「ここにきて新しい群れが入ったようです。反応は多く、数釣りが狙えますよ」と斉藤船長は話している。(田中 清)

 ◆めも マサバとヤリイカのリレー船の近況、乗合船は勝浦港勝丸(TEL0470・73・0483)。乗合船は午前4時30分集合、同5時出船。料金は氷付きで1万円。レンタルの電動リールセットあり。港に駐車スペースはある。

 このほか以下の船宿からもヤリイカ乗合船が出る。

 那珂湊港源丸(TEL029・265・7718)

 大洗港昭栄丸(TEL029・267・5396)。希望で出船

 鹿島港植田丸(TEL0299・82・3773)。希望で出船

 波崎港信栄丸(TEL0479・44・1224)

 飯岡港太幸丸(TEL0479・63・1902)

 片貝港源七丸(TEL0475・76・2002)

 大原港松栄丸(TEL0470・62・0571)

 千田港三喜丸(TEL0470・43・8293)。近日中に開始

 栄ノ浦港早川丸(TEL0470・29・1095)

 長井港辰丸(TEL046・856・2778)。希望で限定出船

 あぶずり港長三朗丸(TEL090・3349・4882)

 片瀬港島きち丸(TEL0466・25・9642)

 茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157)

 早川港平安丸(TEL0465・22・0676)

 真鶴港誠いち丸(TEL0465・68・2432)

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