元PL学園監督・中村順司氏が明かした野球殿堂入り立浪氏の成長の記憶

スポーツ報知
野球殿堂入りを果たした中日OB立浪和義氏(左)と握手するPL学園時代の恩師・中村順司氏

 元PL学園高校監督の中村順司氏(72)が15日、野球殿堂入りした立浪氏の祝福に訪れた。指導した1985年からの、成長の記憶をたどった。

 2年生の春。遊撃手だった立浪氏は、外野からのカットプレーで自身への返球が少しでもそれると「クソ生意気な感じでとがめるような格好をしていた」と言う。個人的に呼び寄せ「ショートというポジションはゲッツープレーで見せ場もあるけど、外野からの返球がそれたボールをうまく二塁や三塁、ホームに投げるのが見せ場なんだ」と一喝。以降、「『うまくつなげずにごめんごめん』という風に変わった」。そんな謙虚な姿勢も、現在の立浪氏を作ったと明かした。

 先輩、桑田清原の「KKコンビ」が一生懸命に練習する背中を見て育った。3年時には後にプロ入りした片岡篤史、野村弘樹らの中で主将に就任。87年の第59回選抜甲子園大会を制した後、「春夏連覇しよう」とナインの起床前にグラウンドのゴミ拾いや雑草取りを率先し、信頼あるキャプテンだったことも披露した。

 「中日では星野さんが厳しく、温かく教えられたから今日の立浪がある」と中村氏。壇上では常に星野氏の名前を挙げ、自分のことのように感謝していた。

野球

×