【フレッシュ球宴】清宮お祭り弾!キヨダンス出た「次は1軍の球宴でクリーンアップを」

◆フレッシュオールスターゲーム2018 ウエスタン選抜3―1イースタン選抜(12日・弘前)
日本ハム・清宮が“お祭り男”に名乗りを上げた。「フレッシュオールスターゲーム2018」が12日、青森・弘前市運動公園はるか夢球場で行われ、4回に藤嶋(中)から右越えソロを放った。村上(ヤ)、安田(ロ)、中村(広)ら、同じ高卒ドラフト1位が相次いで出場した試合で、勝負強さを発揮した。試合はウエスタン選抜が競り勝ち、通算成績を28勝20敗6分けとした。最優秀選手(MVP)には石垣(中)が選ばれた。
やはり、持っている男だ。清宮が、弘前の夜空にどでかい花火を打ち上げた。2点を追う4回先頭。中日・藤嶋の2球目、真ん中に入ったカーブをすくい上げ、右翼ポール際へ運んだ。「まさか打てると思っていなかったので、自分でもビックリ」。喜びを抑えつつダイヤモンドを一周すると、ベンチまでは首と両手を左右に振って踊るパフォーマンス「キヨダンス」を披露。笑顔がはじけた。
同学年の高卒ドラフト1位、村上、安田と強打のクリーンアップを形成。試合前のフリー打撃から「負けられないなという感じがした」とライバル意識は全開だった。結果的に3人の中で一番の輝きを放ち「次は上(1軍)のオールスターでクリーンアップを打てれば」と壮大な夢を描いた。
前半戦でイースタン・リーグ最多15発を放った清宮は前日11日、千葉・鎌ケ谷での2軍練習を終えて、ともに出場する西村らと荒木2軍監督のもとへあいさつ。「MVPを取ってこいよ」と送り出された。MVPは逃したが、優秀選手賞を受賞。賞金50万円の使い道は「大事にします」と喜んだ。
年に1度のフレッシュ球宴。「ファンあってのプロ野球」と公言する清宮にとって、地方のファンの前でプレーする大切な機会だ。「来ていただく方に楽しんでいただけるように」と、試合前のサイン会では長蛇の列がなくなるまで1人で残ってサインする“神対応”。グラウンド内外で、清宮らしさが輝いた。
これまでフレッシュ球宴での活躍を機に、イチローや日本ハム・中田らがスター街道を駆け上っていった。「これからが大事。ここで(賞を)取ったから一流になれる保証があるわけでもない。この後の自分の頑張り次第。怠らずにやりたい」。思い描くスター像へ向けて、怪物に慢心はない。(小島 和之)
◆日本ハム清宮の甲子園 早実で1年夏4強、3年春は2回戦が最高成績。1年夏は5試合、19打数9安打、打率4割7分4厘、2本塁打、8打点。3回戦と準々決勝で本塁打を放った。3年春は2試合で9打数3安打、打率3割3分3厘、0本塁打、0打点。出場全試合で「3番・一塁」で起用された。高校通算111本塁打。